サンプル音源のサブスクはLoopcloudが最強だと思う9つの理由

音楽
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※記事作成時のバージョンはLoopcloud6です。

曲のクオリティを上げるのに役立つのがサンプル音源。皆さんはサンプル音源のサブスクサービスを使っていますか?

サンプル音源のサブスクといえば、有名どころはSpliceLoopcloud
他のDTMブログでもよく比較されていますね。
私はこの二つとArcadeを使ったことがあるのですが、以下のような理由でLoopcloudが最強だという結論に至りました。

  • アプリ上で、選んだ音を8つまで一時的にストックできる
    (有料プランでなくても2つまでストックできる)
  • AIによる音のマッチング検索ができる
  • フリーサウンドを一日10個選んでもらえるのがちょうどいい
  • SpliceよりアプリUIが使いやすい
  • リバースなどサンプル音源の加工が簡単にできる
  • タグの有無でも絞り込める(○○というタグを含まない音を検索できる)
  • 音の属性の表示を細かくカスタマイズできる
  • Spliceより月額が安い(最安プランを比較した場合)
  • 検索タブをWebブラウザのようにたくさん増やせる

今回は、SpliceとLoopcloudを比較しながらLoopcloudの魅力を偏見たっぷりにお伝えします!

サンプル音源は積極的に使おう

サンプル音源ってかっこいいけど自分が作った音じゃないし、プロが作った音を入れても自分の曲とはいえないんじゃ・・・

とお思いの方もいるかもしれません。私もそうでした。
でもある時「プロの間ではサンプル音源をたくさん使って曲を作るのが今の主流だ」と聞いて、じゃあ使ってみようかな、となった訳です。

実際にサンプル音源をいじってみると、曲にうまく取り入れるのは案外難しいことが判明。

  • ダークな曲に合う音を探したいが、まず何を検索すればいいのか。
  • 気に入った音を見つけたが、これに合う音がどんな音か分からない。
  • 気に入った音の組み合わせが見つかったが、ハーモニーに微妙な違和感がある。どう合わせていけばいいか分からない。

効果音のようなワンショット系やドラムはキーを選ばないので使いやすいのですが、ループ系はキーやコード進行を見極めて使わないといけない。

そう、サンプル音源を並べれば簡単にいい感じになるという訳ではなく、サンプル音源を使いこなすにもセンスやスキルが必要だったんです。

私は歌詞・メロ先でしか作曲したことがなかったのですが、積極的にサンプル音源を使うことでオケ先で作曲できるようになりました。
かっこいいサンプル音源をちりばめることで、曲のクオリティも上がり、制作スピードも速くなりました!

サンプル音源の素晴らしさはもっと語りたいところですが、このくらいにしておきます。

Loopcloudはここが最強

  • アプリ上で、選んだ音を8つまで一時的にストックできる
    (有料プランでなくても2つまでストックできる)
  • AIによる音のマッチング検索ができる
  • フリーサウンドを一日10個選んでもらえるのがちょうどいい
  • SpliceよりアプリUIが使いやすい
  • リバースなどサンプル音源の加工が簡単にできる
  • タグの有無でも絞り込める(○○というタグを含まない音を検索できる)
  • 音の属性の表示を細かくカスタマイズできる
  • Spliceより月額が安い(最安プランを比較した場合)
  • 検索タブをWebブラウザのようにたくさん増やせる

アプリ上で、選んだ音を8つまで一時的にストックできる

Spliceは一度に一つのサンプル音源しか鳴らせませんが、Loopcloudの有料プランなら8つまで、無料で使用していても2つまで鳴らせます。
DAWに取り込む前に音同士の相性を確認できるのはもちろん、ちょっといいなと思った音を次々ストックするのにめちゃくちゃ役に立ちます。(8つの音はそれぞれ個別にミュートできます)

よりぴったりな音を素早く探せるのってすごく大事です!

こんな感じで8つまで並べられます。

AIによる音のマッチング検索ができる

気に入った音があるけどどういう音が合うか分からない。
そんな時に使えるのがAIによるマッチング検索です。

ある音に対し、「リズム的にマッチする音」または「ハーモニー的にマッチする音」自分のライブラリと販売されているサンプル全体から探し出してくれます。
(ただし、音によってはこのマッチング検索ができません)

マッチングで提案された音は「なるほど」と思えるものが多く、どういう音同士が相性がいいかの勉強にもなります!

フリーサウンドを一日10個選んでもらえるのがちょうどいい

SpliceもLoopcloudも、(サブスクしていれば)サンプル購入に使えるポイントが毎月一定分もらえるのですが、Loopcloudはそれとは別に一日10個まで無料のサンプル音源がもらえます。(10個は最安プランの場合)
この10個サービスがなくても十分ポイントは足りるのですが、毎日Loopcloudを開いて音を聞く習慣が身につくことで、自分がどういう音を持っているかを把握できます。

実はこの「自分がどういう音を持っているかを把握する」ことってかなり大事なんです!
いろいろ音を集めていると、どういう音を持っているのか把握できなくなってきて、いざ作曲する時にどの音を使えばいいか分からない。
せっかくかっこいい音を持っているのに使えないなんてもったいないです!

毎日半強制的にサンプル音源を探すようになることで、自然と手持ちの音も増えていきますしね(笑)

SpliceよりアプリUIが使いやすい

先に使い始めたのがLoopcloudだったというのもありますが、全体的にLoopcloudの方が使い勝手がいいです。
タグのジャンルが細かいし、タグ一覧が見やすいし、Spliceより画面切り替えが早い気がするし、Spliceより1ページにたくさん音が並んでるし、サンプルの行の右側をクリックしてもサンプルが選択できるし!

とにかくSpliceより音のブラウジングが快適です!

リバースなどサンプル音源の加工が簡単にできる

Spliceはアプリ上での音の加工が一切できません。
対してLoopcloudは、リバースや諸々のモジュレーション、アレペジエーターなどがかけ放題です。

サンプル音源はもともとかっこいいものが多いので、私はあまりこういったエフェクトはかけてないです。
ただ、sweep系の音を探す時に「リバースで上昇系と下降系を切り替えて合う音を探す」ということは時々やります。

ちなみに、sweep系の音は簡単に勢いを出せるのでめちゃくちゃ使ってます!
特にお気に入りのsweep音はSpliceで仕入れたものだったりします(笑)

タグの有無でも絞り込める

こういったアプリに限らず、普通はあまりない機能だと思います。
「検索結果にドラム系の音が大量に混ざってて邪魔!」という時に、検索結果からドラム系の音だけを除外できるんです。

ドラム系はほんとに似たような音ばかり大量に貯まりますね(笑)

「Include Drum」はドラム系の音のみに絞り、「Exclude Drum」はドラム系の音を除外できる。

音の属性の表示を細かくカスタマイズできる

波形、楽器の種類、音楽ジャンル、キー、bpm、音声の時間的な長さ、などをサンプル音源ごとに横にずらっと並べて表示できます。

表示項目はカスタマイズ可能。
アタックタイムなど、かなり細かい属性を表示できます。

とにかく一画面に表示される情報量が多くて便利です!
ほんとによく考えてUI設計されているなあと感心です。

左から順にファイル名、波形、インスツルメント、ジャンル、レーベル、音声フォーマット、ワンショットorループ、マッチングマーク、ファイル数、追加タグ、オーディオの長さ、BPM、キー、お気に入りマーク、ファイル状態。

Spliceより月額が安い

最安プランの場合、年契約だとひと月あたりSpliceは約900円、Loopcloudは662円です。
ひと月だけ契約の場合、Spliceは約1100円、Loopcloudは795円です。(Spliceはドルで変動)

ちなみに、無料トライアル期間はSpliceが2週間、Loopcloudが1か月で、これもLoopcloudに分が上がります。

検索タブをWebブラウザのようにたくさん増やせる

気になった検索結果群をたくさん保持できます。
音を8つ並べられるのに近い利点ですが、これも助かります!

Loopcloudの面白い裏仕様

※Loopcloud7ではspliceタグを作ることができるようになっています。

Spliceから仕入れた音を判別するため、「Splice」という新規タグを作成しようとして気づきました。

あれ、「Splic」に「e」って続けて打ったら保存ボタンがグレーアウトして押せなくなる!

「splice」と打とうとしても同じでした。
どうやら、「Splice」または「splice」というタグは作れないように設計されている模様。
ちなみに「Splica」や「supuraisu」なら作れるので、特に不便ではないです。

ささやかなライバル意識の表れなんだな、と(笑)

このことをツイートしたところ、なんとLoopcloudの日本公式アカウントからいいねされましたwww
どうやら本当らしいです。

Loopcloud愛はアピールできたので満足(笑)
この記事もLoopcloudめっちゃ推してるので読んでほしい!

ところでArcadeはどうだったのか

ArcadeはSpliceやLoopcloudとは少し違うタイプのサービスなので比較しませんでしたが、高クオリティな音をたくさん使えるサブスクという点では共通してます。
無料トライアルしてみたのですが、ざっくり言うと

  • 一つ一つの音の試聴が始まるまでが長い
  • キットを一つ一つダウンロードするのが面倒くさい

という感じです。
使い慣れれば即戦力になるかもしれないけど、既に使い慣れてるサービスがある人にはひたすら面倒に感じるのかも。

まとめ

Loopcloudは最強です。

  • アプリ上で、選んだ音を8つまで一時的にストックできる
    (有料プランでなくても2つまでストックできる)
  • AIによる音のマッチング検索ができる
  • フリーサウンドを一日10個選んでもらえるのがちょうどいい
  • SpliceよりアプリUIが使いやすい
  • リバースなどサンプル音源の加工が簡単にできる
  • タグの有無でも絞り込める(○○というタグを含まない音を検索できる)
  • 音の属性の表示を細かくカスタマイズできる
  • Spliceより月額が安い(最安プランを比較した場合)
  • 検索タブをWebブラウザのようにたくさん増やせる

一番初めに使ったサンプル管理アプリだから使い慣れているというのもありますが、Loopcloudは全体的に高機能でUIも使いやすいです。

慣れるまでは画面の情報量の多さに圧倒されるかもしれませんが、慣れると快適すぎて手放せません。

Spliceは有名なDTMerの方にもよくオススメされていますが、私は断然Loopcloud派です!

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