Nexus3の初期プリセットだけでデモ曲風に作るコツ

音楽
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EDM系を中心とするかっこいい音が簡単に出せるプラグイン、 Nexus3 。

11月のブラックフライデーセールに備えて、買うExpansionを吟味するためにNexus3のデモ曲を聴きまくってたら、自分でもデモ曲みたいなかっこいいEDMが作りたくなっちゃいました!

という訳で、Nexus3の初期プリセット(Factory Presets)とCubaseの付属エフェクトだけを使って、デモ曲風の短いメドレーを作ってみました。こんな感じです。

EDM初心者なりに、デモ曲のあるある演出を真似てみました。

今回は、この曲に使用しているプリセット・エフェクトの解と、デモ曲風のかっこいいEDMを作るコツを書いていきます。

デモ曲風のかっこいいEDMを作るコツ

  • 高音から低音にかけてだんだん減衰させ、音をこもらせていく(ローパスフィルタを低音側に移動していく)
  • 低音から中音にかけてだんだん減衰させ、最後は高音だけ残して上ずった音にしていく(ハイパスフィルタを高音側に移動していく)
  • 音がない状態から低音、中音、高音とだんだん増幅させ、音が開けてくる感じにする(ローパスフィルタを高音側に移動していく)
  • ベース、パッド、リードなどドラム以外のパートにはサイドチェイン
  • ベースやキックは高音と低音の2種類の音を使う
  • 雰囲気をガラッと変えるなど、緩急をつける
  • 同じような進行を繰り返し、少しずつ音を増やしていく
  • 使う音は音程が近いものにする
  • リリースを大きくしていき、徐々に音を伸ばしていく
  • ビルドアップ・ライザーを取り入れる

Nexus3のプリセットを並べてみたけどイマイチかっこよくならない、デモ曲風に作れない・・・そんな方にオススメの記事です!

プリセットを並べて定番フレーズを打ち込むだけではなく、上に挙げたようなあるあるエフェクトを使うと一気にキマリますよ!

ちなみに、Sequenceタイプのプリセットを使えば、トラック一本でこんな豪華な音楽を作れたりもします!上記の曲を作った後に知りました(汗)

映画で流れそうな勇ましい音楽。こんな音が簡単に作れてしまう。
MIDI
MIDIはこんな感じ。上側はメロディライン(ここではストリング)のみで、下側はそれ以外の音を全て含む。

プリセット・エフェクトの解説

曲全体を次のように4つに分け、どのプリセットでどんな音を出しているかを解説します。

曲構成
  • (A) 明るい出だし
  • (B-1) ダークで静かな曲調に転換
  • (B-2) 四つ打ちのノリが出てくる
  • (B-3) ノリに勢いがついた後に余韻を残して消える

(A) 明るい出だし

ここのコード進行は C – G – Am – F です。以下が全体の音です。

こもっている音からだんだん開けてきて、上ずっていく。

構成しているパートは以下の通りです。

  1. キック1
  2. キック2
  3. ハイハット
  4. クラップ
  5. ベース・高
  6. ベース・低
  7. リード
  8. パッド

キック1

[Demo Drums 1]を使用。シンプルな四つ打ちです。

キック2

[Demo Drums 1]を使用。 キック1を補強するような、高音部のアタックが強い音を選びました。
このように、EDMでは音に太さを出すため高音・中音・低音それぞれで違う音を重ねる(レイヤーする)ことがよくあります。

ハイハット

[Demo Drums 1]を使用。裏打ちです。

クラップ

[Demo Drums 1]を使用。2、4拍目に打っています。最後だけ少し変え、次への緊張感を出しています。

ベース・高

[Basic Saw]を使用。 CubaseのEQでローカットを、コンプでサイドチェインをかけています。最後は次につなげるため、フェードアウトさせました。

ベース・低

[Basic Sine]を使用。 CubaseのEQでハイカットしています。(サイドチェインは忘れてました)
ベース・高と同様にフェードアウトしています。このように低音のベースをレイヤーするのも定番の手法です。

リード

 [Angel One]を使用。Nexus3のアルペジエーターをかけています。 CubaseではEQ、Phaser(音に揺らぎを加える)、コンプ(サイドチェイン)を使用しています。
EQは低音側でゲインがマイナスのシェルフを作り、後半はシェルフを高音側に移動させることで音を上ずらせています。

パッド

 [Voicy Pad 1 ]を使用。Cubaseのコンプでサイドチェインをかけ、最後はフェードアウトしています。

(B-1) ダークで静かな曲調に転換

ここのコードはAmのみです。以下が全体の音です。

だんだん持ち上がってくる感じ。

構成しているパートは以下の通りです。

  1. キック1
  2. キック2
  3. プラック1
  4. プラック2
  5. アルペジオ
  6. パッド1
  7. パッド2

キック1

(A) と同じ[Demo Drums 1]を使用。(B-2) につなげるため、最後だけ音を出しています。

キック2

(A) と同じ[Demo Drums 1]を使用。キック1と同様に、最後だけ音を出しています。

プラック1

[Hands Up Bells 3]を使用。CubaseのEQで高音を持ち上げ、Nexus3のハイパスフィルターをかけて高音寄りの音を作っています。

プラック2

[Lights]を使用。Nexus3のハイパスフィルターをかけて高音寄りの音を作っています。後半で徐々に音を大きくしています。

アルペジオ

[Cataclys Bassline]を使用。CubaseのEQで前半はローカットを深めにかけておき、後半でローカットの山を左に移動させることで、だんだんと音が大きくなり、開けてくる演出をしています。

パッド1

[Airwave TranceSaws 1]を使用。ざらざらした質感の音です。CubaseのEQでハイカットしています。

パッド2

[Ambient Pad 8]を使用。もやもやした空気感のある音です。CubaseのEQでハイカットしています。

(B-2) 四つ打ちのノリが出てくる

(B-1) に引き続き、ここのコードはAmのみです。以下が全体の音です。

最後にライザーでさらに勢いづいているのがポイント。

構成しているパートは以下の通りです。

  1. キック1
  2. キック2
  3. プラック1
  4. プラック2
  5. アルペジオ
  6. パッド1
  7. パッド2
  8. ライザー

キック1

(B-1) と同じ[Demo Drums 1]を使用。四つ打ちのノリが出てきます。

キック2

(B-1) と同じ[Demo Drums 1]を使用。

プラック1

(B-1) と同じ [Hands Up Bells 3]を使用。先ほどと全く同じです。

プラック2

(B-1) と同じ [Lights]を使用。音の大きさが一定になった他は、先ほどと全く同じです。

アルペジオ

(B-1) と同じ [Cataclys Bassline]を使用。Cubaseのコンプでサイドチェインをかけています。

パッド1

(B-1) と同じ [Airwave TranceSaws 1]を使用。 Cubaseのコンプでサイドチェインをかけています。

パッド2

(B-1) と同じ [Ambient Pad 8]を使用。 Cubaseのコンプでサイドチェインをかけています。

ライザー

[EDM Short Fill 1]を使用。鍵盤の一つのキーでこの音が出ます。(B-3) に向けて一気に盛り上げます。

(B-3) ノリに勢いがついた後に余韻を残して消える

(B-2) に引き続き、ここのコードはAmのみです。以下が全体の音です。

力強く進行し、すっと消えていく。

構成しているパートは以下の通りです。 (B-2) との違いは、ハイハット・クラップ1・クラップ2が加わり、ライザーがなくなったことです。

  1. キック1
  2. キック2
  3. ハイハット
  4. クラップ1
  5. クラップ2
  6. プラック1
  7. プラック2
  8. アルペジオ
  9. パッド1
  10. パッド2

新たに加わったパートのみを見ていきます。

ハイハット

(A) と同じ [Demo Drums 1]を使用。

クラップ1

(A) と同じ [Demo Drums 1]を使用。

クラップ2

[Demo Drums 1]を使用。(A) では使っていませんが、より厚みを出すために高音よりのサラサラした音をレイヤーしました。CubaseのEQでローカットしています。

使う音は音程が近いものにする

使うプリセットは音程が近いものにするか、EQやピッチで音程感を合わせると曲全体がまとまります。
例えば、先ほどの曲の(A) 部分のキックを、低音の成分が多い音に変えるとこうなります。
(キックとベースの音域がかぶるので、キックの音を少し小さくしています。)

音が低音域と高音域に散らばっていて、イマイチまとまりがない感じがする。

こちらが元の音。

キックがさらさらしたリードやクラップの高音とよく混じり合っている。

音選びのセンスを磨くには、プロの作ったEDMをたくさん聴くのがベストです。公式デモ曲もいい教材になりますよ!

他にEDMでよく使われる音

音がこもっていく

CubaseのEQでハイカットを低音側に移動していき、音をこもらせます
以下の①②はNexus3の初期プリセットにある[Hooked] で、①がEQを動かしたもの、②がボリュームを動かしたものです。

①ハイカットを低音側に移動していくと、だんだん高音成分がなくなって音がこもっていく。
②ボリュームを小さくしていくと、曲の最後の方まで高音成分が残る。

リリースが伸びていく

MassiveXで自作。リリースを徐々に大きくしていく。

ビルドアップ・ライザー

ビルドアップはサビ前の盛り上がりのことで、ライザーはピッチが上がっていく音のことです。

Nexus3の初期プリセットにある[EDM Full Riser]。もちろん指一本で弾ける。

デモ曲を聴いてると、こういった音もよく出てきます。

まとめ

今回は、Nexus3の初期プリセットとCubaseの付属エフェクトだけを使ってデモ曲風のメドレーを作り、どのようなプリセット・エフェクトを使用しているか、またデモ曲風にかっこよく作るためのコツを解説しました。

デモ曲風のかっこいいEDMを作るコツ

  • 高音から低音にかけてだんだん減衰させ、音をこもらせていく(ローパスフィルタを低音側に移動していく)
  • 低音から中音にかけてだんだん減衰させ、最後は高音だけ残して上ずった音にしていく(ハイパスフィルタを高音側に移動していく)
  • 音がない状態から低音、中音、高音とだんだん増幅させ、音が開けてくる感じにする(ローパスフィルタを高音側に移動していく)
  • ベース、パッド、リードなどドラム以外のパートにはサイドチェイン
  • ベースやキックは高音と低音の2種類の音を使う
  • 雰囲気をガラッと変えるなど、緩急をつける
  • 同じような進行を繰り返し、少しずつ音を増やしていく
  • 使う音は音程が近いものにする
  • リリースを大きくしていき、徐々に音を伸ばしていく
  • ビルドアップ・ライザーを取り入れる

基本的なことばかりになってしまいましたが、少しでもお役に立てば幸いです!

EDMのボカロ曲を作って、英語で歌わせられたらかっこいいな~とか思ったり。

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